中国(広東省シンセン市)の犬事情

ワンワンが暮らす広東省シンセン市の犬事情を紹介します。

シンセンのペット事情は?

中国はペットブーム と言われていますが、主に都市部の裕福な層を中心にブームを盛り上げているようです。犬や猫も人気 が高いですが、手軽なハムスターやウサギ、熱帯魚も人気があるようです。

シンセンという場所に限ってお話しすると、シンセンには、ペットショップが乱立しているわけではありませんし、むしろフードやグッズは入手が大変です。郊外に行けば、犬はたくさん見かけますが、日本の古きよき時代同様に、半放し飼い状態で、シャンプーして貰うこともなければ、散歩に連れて行ってもらえず、餌は、人間の残飯を与えられています。当然、病気になっても放置されます。

そんなシンセンでもダックスフンド、ゴールデン・レトリバー、チワワ、ペキニーズ、ビーグル、Mシュナウザー、コッカー、ダルメシアンなど様々な犬種を見かけます。コッカーも 人気があるようです。

オーナーさんの意識

犬を大切にしているオーナーさんも沢山います。特に獣医さんで会うオーナーさんは、犬をわが子のように大切に育てています。最も、お金が掛かる獣医さんに連れてくるくらいですから、大切にしていないわけないのですが・・・。 「点滴を受けているチワワのパピーを心配そうに見ているゴツイ男性(失礼)」、「咳をするといってビーグルのパピーを連れてきた夫婦。」、「出産が難産のため、夜中にタクシーで獣医に駆け込む男性。」様々ですが・・・

日本と異なり、狂犬病の予防注射、散歩中のリードの使用、糞の処理などは徹底してません。糞だらけの芝生などもありますし、飼い主が同行せず、犬だけが散歩している場合もあります。犬の行動に対して昔の日本のように寛大であるということも理由の1つになっていると思います。

犬を取り巻く環境

私の知る限り、シンセンにはドッグランやドッグカフェなど、犬と一緒に安心して遊びにいけるような場所はありません。反面、糞やノーリードに対して寛大で、「ワンワン」が暮らすマンションには芝生や庭園があるのですが、 そこで犬の散歩している人を見かけますが、トラブルはないようです。

勿論、ペットショップ もあるにはありますが、その数も取扱う商品もお隣の香港と比較すると見劣りします。リードやハーネスや玩具の類は見た目を気にしなければ手に入りますし、トイレシートも新聞紙で代用すればOKですが、フードだけはそういった訳にはいきません。中国では、人間の食べ物の残りを与えているオーナーさんの比率も日本と比較すると高いようで、販売されているフードの種類も多くはありません。実際、フードの入手に苦労しています。最も、製品を選ばなければ近くのスーパーでも買えますが・・・。と言った訳で、ペットグッズはどうしてもお隣の香港で買うことが多くなってしまいます。

獣医さん

ペットショップが少ないのに対して、獣医さんの数は意外に多いと思います。最も、ペットショップを兼ねている獣医さんも多く、ペットグッズも充実しています。下手に、欲しい商品を取扱っているペットショップを探すより、獣医さんに行った方が早いかもしれません。実際、我が家でもケージ、フード、サプリメントを獣医さんから購入しています。 肝心の治療レベルや設備の方はと言うと、救急車まである設備の整った獣医さんもあれば小汚い獣医さんもあります。レベルもマチマチです。1つ言えるのは「設備の整った獣医さん」が必ずしも良い獣医さんではないようです。しかし、それなりの設備がないと治療もままならないと思いますので難しいところです。

日本人にとっては可哀想な話ですが・・・

日本人にとっては、「残酷」に感じる話ですが、広東省では、犬は「食材」としても人気があります。犬を食べる習慣では、少数民族の「朝鮮族」も有名ですが、食材のバリエーションが豊富な事で知られる「広東人」も好んで犬を食べます。

※犬を食べる事は、中国本土では合法ですが、香港では、禁止されています。

道を歩くと、レストランで「食用の犬」が無残な姿で吊り下げられている光景を良く目にします。つまり、こちらでは売られている犬には「食用」、「ペット用」の区別があります。日本でも「ニワトリ」をペットとして飼う場合もありますから、それと同じと言えば同じですが・・・。日本人が鯨を好んだ事と同様に、これも食文化ですから「犬を食べる」ことを問題にするつもりはありませんが、困った事に、「食べること」、「食用として売ること」を目的に飼犬を盗む人がいることです。日本では考えられませんが、犬が「迷子」になった時は、愛犬が「人間の胃袋に納まってしまっていないか?」と心配しないといけません。もっとも、飼い主がきちんと管理していれば避けられる不幸ですので、こちらで犬を飼われる方はご注意下さい。

ペットショップ

中国(シンセン)には、日本同様に犬の生体販売を行なうペットショップがたくさんあります。花鳥市場や街のペットショップで探すというのが最も一般的な(仔)犬の見つけ方でしょう。自家繁殖もありますが、自家繁殖と偽ってペットショップ等で買って来た仔犬を売りつけられるケースも少なからずあります。また、直接ブリーダーさんから買えるという話は聞きますが、実態は良く分かりません。

ペットショップから仔犬を引き渡される段階では、ワクチン注射は行なっていないと考えた方が無難です。店の店主が口頭で「ワクチン注射をしている。」と言ったというのは論外ですし、例え証明書を渡されたとしても当てにはなりません。ジステンパー、パルボなどで命を落とす仔犬がたくさんいます。「ワンワン」も家に来て1週間足らずでジステンパーを発症してしまいました。オマケに蚤、寄生虫までいました。(涙)

良心的なペットショップもあるようですので、店さえキチンと選べばある程度はリスクを避けられると思いますが、実はちょっと気になる光景を見かけまして、ペットショップでの購入は疑問を持っています。

2005年の2月頃、シンセン市の繁華街である「東門老街」で一角で、たくさんの仔犬を積んだトラックを見かけました。近くにペットショップが数店ありますので、そこに運ばれる仔犬だったのだろうと思いますが、トラックは全面金属板張りのタイプだったので、夏場は運ばれる仔犬が可哀想だろうなと思ったのですが、もっと驚いた事に、仔犬達は、3〜5匹ずつ籠に押し込められているのですが、その籠がケージとは呼べない代物で、下部にトレーなんて有りません。これをトラックの中で積み重ねているわけですから、上の仔が「おしっこ」すると下の仔にかかります。上の仔がウイルス性の病気にかかっていたらと考えると恐ろしいですね。仮にブリーダーさんで大切に育てられていたとしても、運び方がこれでは酷すぎます。

狂犬病

このところ、中国では狂犬病の発生が増加しています。特に広東省での発生が急増しているようで、狂犬病の発生件数は244件(2004年)で、感染者は全員死亡したそうです。日本では、長らく狂犬病は発生していませんが、中国では猛威を振るっており、狂犬病は「死亡者が最も多い伝染病」となっています。こうした背景には、犬は狂犬病の予防接種が義務づけられているにも関わらず、接種率が低いという実情があります。北京では日本人が飼っていた犬が狂犬病で死ぬという事例が発生したそうです。幸い飼い主さんには感染しなかったようですが、事前に予防注射を受ける、万が一噛まれたら24時間以内に病院でワクチン接種を受けるなど自衛も必要です。

犬の登録

中国で犬を飼う場合は、法律や条令に基づいた登録が必要です。
登録については、地域差があると思いますので、管轄の役所に問合せて下さい。

ワンワンが住む広東省シンセン市の場合は、「シンセン市養犬管理条例」に基づいて登録が必要です。
登録には、狂犬病の予防注射の証明、写真、管理費として300元/年が必要で、狂犬病の予防注射は登録の際に一緒に受けてもOKです。
最近は、犬にマイクロチップの埋め込みが義務付けられていますが、チップの埋め込みは登録の際にやってくれます。

以前は、登録料が高額で、登録に来る人が殆どいないせいか実質登録を受け付けていなかった地域もありましたが、登録料が引き下げられ、 定期的にマンションなどに出向いての出張登録サービスも始まりましたので、逆に違反者の取締りが厳しくなると思います。

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