ボク、ジステンパーになっちゃった!
「ワンワン」は、うちに来て直ぐに急性の犬ジステンパーを発症してしまいました。ワクチン注射が普及していない中国では仔犬のジステンパーはパルボ同様にありがちな病気です。 ジステンパーは、症状の出方が様々で一概にこの症状だとジステンパーと言えるものが無いようですが、ワンワンの場合、激しい咳、くしゃみ、、鼻水、目やに、高熱といった症状が出ました。 約1ヶ月に渡る闘病の結果、後遺症も無く回復し、今は元気になりましたが、本音を言えば、一時はダメかなと思いました。
ジステンパーについて
犬ジステンパーは、犬だけでなく、狐、狸、フェレット、ミンク、アザラシ、オットセイ、パンダ、アライグマ、ライオン、トラなどもかかる病気です。 特に6ヶ月未満の仔犬や高齢犬に多い病気で、死亡率が高く大変危険な病気です。 ジステンパーは伝染性の病気でもあり、唾液、鼻水、排泄部物から感染します。空気感染はしませんが、飛末感染しますので感染した犬の隔離は必須です。 ジステンパーウイルスはアルコールや家庭用の消毒液等で容易に殺す事ができる比較的弱いウイルスですが、気温、湿度などの条件が整えば、 自然界でも1週間程度生存する場合もあります。
感染するとリンパ球が破壊され免疫力が低下し、様々な2次感染を引き起こして行きます。 犬の場合、潜伏期間は4日〜7日で、発症すると、まず、少し調子が悪い日が数日続き一端は元気になります。
それから期間を置いて、激しい咳、くしゃみ、、鼻水、目やに、高熱、下痢、嘔吐、ハードパット(肉球がザラザラし、硬くなる)などの症状が出始め、 呼吸器系や消化器系が侵されてゆきます。通常、感染から約2週間程度で2次感染症状がでますが、これらの2次感染症状が出始めると大変危険です。 (急性犬ジステンパーの症状)
更に進行すると、脳や脊髄などの神経系が侵され痙攣、癲癇と言った神経症状が出ます。 神経症状を伴った場合は、そのまま死に至る確率が高く、運良く完治しても後遺症が残る場合もあります。
また、一度、回復しても数週〜数ヶ月後に、再発したり(亜急性)、慢性化するケースもある非常にやっかいな病気です。症状の出方も様々で、 急性症状が見られず、感染から数ヶ月していきなり痙攣、癲癇症状が現れる場合もあります。(亜急性)
現在のところ、ジステンパーに有効な治療法がなく、治療はインターフェロンで免疫を高めたり、抗生物質で2次感染を抑える対症療法が主体となります
恐ろしい病気ですが、定期的なワクチンの接種で予防が可能です。
「ワンワン」のジステンパー闘病記
ワンワンの闘病記を時系列にまとめてみました。
| 日付 | 出来事 |
| 2004年12月5日 | ワンワンがお家にやってきた。 |
| 2004年12月6日 | うん×が緩め。様子を見るが翌日は問題なし。 |
| 2004年12月10日 | 少し、咳をし始める。食欲は旺盛で、見た目は元気。 |
| 2004年12月11日 | 咳、くしゃみ、鼻水が少しずつ酷くなる。食欲は旺盛。夜には明らかに異常な回数の咳が出る。 |
| 2004年12月12日 | 慌てて獣医さんへ連れて行く。事前に情報収集して評判の良い獣医さんに連れて行ったつもりが、あまりの建物のボロさにショックを受ける。一瞬、帰ろうかなと思いました。採血や検温、口や肛門の粘膜を検査され、ジステンパーの診断が下る。ガーン!この日はインターフェロン(?)の注射と点滴を受けるが、同時に慢性的な低血糖であることも判明。助かる見込みは50%(オマケも入れて?)で治療は通院とのこと。食欲は旺盛。体重は2000g。検査費用と注射、点滴で322元。 |
| 2004年12月13日 | さらに病状悪化、咳が頻繁に出る。咳のため眠れない様子。(ワンワンパパも。)多少落ちては来たが食欲はある。治療のため獣医さんに行ったところ入院となる。心拍数が異常に早いため点滴は見合わせる。インターフェロンの注射のみ。入院費、治療代307元。 |
| 2004年12月14日 | 様子を見に行けなかったので電話で問合せたところ、咳は相変わらず酷く、餌も食べないらしい。 |
| 2004年12月15日 | 病院に様子を見に行ったところ、ぐったりしている。素人目にも危険な状態と分かる。餌を殆ど食べないらしい。心拍数が早いため点滴での栄養補給も厳しい。「助かる見込みはほとんどない。安楽死させた方が良い。」と言われたが治療の継続をお願いした。このままでは危険なので「餌を無理やり食べさせる」とのこと。入院費、治療代を精算450元。 |
| 2004年12月16日 | 様子を見に行けなかったので電話で問合せたところ、「注射の時、暴れたから昨日より元気があるかも」とのこと。希望の光が差込みました。 |
| 2004年12月17日 | 様子を見に行けなかったので電話で問合せたところ、「食欲も回復。目に見えて元気になって来た。」とのこと。わーい! |
| 2004年12月18日 | 血液検査の結果抗体が出来てきたことが判明。ワンワンに退院のお許しが出る。「熱もあり、脈拍は安定してきたがまだ早い。しばらく様子を見て1週間後治療を再開する。」とのことで飲み薬を貰う。自宅で待っていたワンワンパパは帰ってきた「ワンワン」を見て、「これ本当にワンワン?」の一言。体重が1700gに減り、別人(犬)のようでした。咳やくしゃみ、鼻水はかなーりマシにはなりましたが、まだ、出てます。見た目はとても元気になっていました。入院費、治療代、薬代305元。 |
| 2004年12月19日 | 夜、うん×の中に寄生虫発見!虫がでたー!大騒ぎです。 |
| 2004年12月20日 | 獣医さんと相談した結果、虫下しを飲ませることに。処方されたと言うか買わされた薬は市販の「Lopatol」でした。中国の獣医さん、まあこんなものです。虫下し代45元。 |
| 2004年12月21日 | 虫下しを飲ませたところ、これでもかーっと出る虫。夜、うん×に血が混じっていたので、大騒ぎして獣医さんに電話。「どこか悪いんでしょうか?」という質問に対して「悪いに決まってるでしょう。ジステンパーだからね。様子を見てください。」と冷静な答え。翌日にはうん×も正常に。 |
| 2004年12月24日 | インターフェロン(?)の注射治療再開。獣医さんも一目で大きくなった言う回復ぶり。1週間で体重2400gまで回復。獣医さんの話でも順調のよう。熱もほぼ引きました。治療代96元。 |
| 2004年12月25日 | 注射治療。治療代120元。 |
| 2004年12月26日 | 注射治療。治療代125元。 |
| 2004年12月27日 | 注射治療。集中注射治療の最終日。なんと飲み薬として漢方薬を処方される。しかも煎じて作る本格的なタイプ。1週間ほど様子を見てまた注射治療を再開するとのこと。薬代、治療代192元。 |
| 2004年12月28日〜2005年1月3日 | 漢方薬を与える。何でも食べるワンワンにも、これはまずいと感じるらしく激しく抵抗する。漢方薬と格闘する日々。 |
| 2005年1月4日 | インターフェロン(?)の注射治療再開、治療代200元。 |
| 2005年1月5日 | 注射治療。治療代80元。この頃ようやく咳、くしゃみ、鼻水が殆ど出なくなりました。 |
| 2005年1月6日 | 注射治療。今日の治療がとりあえず最後。予防注射の相談をして帰るが予防注射が終わっても、体内にジステンパーウイルスがいるから、しばらくは他犬との接触は厳禁とのこと。事実上のお散歩開始禁止令にガーン。まだ、安心はできない状態ですがとりあえず、再発しないで済みそうなので一安心。治療代100元。 |
